夕空に背のび

夕空に背伸び

特技はフットワークの軽さの(24)。読書と旅行と音楽と写真が好きです。主に東海・近畿をうろちょろしています。

読んだ本たちひとこと感想 2018年9月編

全体的に好みの本しか読んでなくて幸せだった9月。自分の気持ちを言語化してくれる物語や表現に出会うと、とても嬉しい気持ちになる。

 

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月魚

月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)

 

友人が面白いって言っていたので読んだ本。

閉じられた二人の世界が少しずつ変化していく様子は怖くて、でもとても切なくてきれいだった。そっと投じた一石が、静かに確かに湖面を揺らす様を見ているかのような物語。古書店っていう舞台設定がめっちゃ好み。

 

往復書簡

往復書簡 (幻冬舎文庫)

往復書簡 (幻冬舎文庫)

 

手紙のやり取りのみで綴られる連作短編ミステリー。手紙だからこそ成立する状況っていうのが面白い。

電話もメールもSNSもある時代に、あえて手紙をやり取りするということ。相手からの返事がくるまでに時間がかかるから、その間はもどかしくていろんなことを考えてしまうだろうなあと思いました。でもその間がきっと手紙の良さ。最後の話の嘘と優しさがたまらなかった。

 

ひとりぐらしもプロの域

ひとりぐらしもプロの域 (コミックエッセイ)
 

Kindle unlimitedを利用して読んだ本。著者のひとりぐらしを描くエッセイ漫画。

冷蔵庫の残り野菜をざっと突っ込んでスープや豚汁を作る話とか、好きなものを買って一人映画祭を決め込む話とか、ひとりぐらしになってできるようになったことにとても共感。お風呂暗くしてぽけーとするなんて、実家にいたらどうした!?ってなるからできないよね。最近自分のリズムができすぎて、再び人と暮らせるかなってちょっと不安。

 

やがて海へと届く

やがて海へと届く

やがて海へと届く

 


東日本大震災から行方がわからなくなった親友を思う物語。

この本を読んだとき、これは私とあの人の物語だと思った。大切な人をなくしたことがないくせに、そう思った。私もきっと主人公みたいに、その人を思い続けて悲しいや寂しいの中に立ち止まり続けることを「正しい」ことだとして自分に課すだろうなと。その人を勝手に想像して代弁して忘れることを許さない。

彩瀬まるの小説は自分の中の言葉にできないぐらい小さくて深い部分を鋭く穿ってくるから、息が止まりそうになる。

 

イノセント・デイズ

イノセント・デイズ (新潮文庫)

イノセント・デイズ (新潮文庫)

 

元恋人の家に放火し、その家族を殺した疑いをかけられた女性死刑囚の半生の話。

何が彼女をそうさせたのかというと、もう運命とか幼少期のあれそれとか抗いがたいもののせいのような気もするし、そのあれこれ全部ひっくるめて彼女が望んだだけのような気もするし。鶏が先か卵が先かみたい。ぼんやりとしているのに奇妙に存在感のある女性だったなあっていう印象が残りました。

 

風が強く吹いている

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

 

 

ほぼ陸上未経験の無名の大学生たちが箱根駅伝出場を目指すスポーツ小説。人に話したら読みたくなって買い戻しました。

なにがいいって、最後のひとりひとりの独白の章。そもそもの集まった目的が箱根駅伝を目指そうじゃないからこそ、この独白の章が胸にささる。ああもうみんな生きてるな〜ってなる。ある人の独白で私はいつもぼろぼろに泣きます。何かを越えてみたいなと思わせてくれる作品。

 

ハリーポッターと秘密の部屋・アズカバンの囚人・炎のゴブレット

 

今更って感じですがはまっているハリーポッターシリーズ。映画は3までしか見てないのでここからの展開がめっちゃ楽しみ。これ全部読めるKindle unlimitedすごくない? 

最初映画見たとき「とりあえずハリーがやたらと大変」って印象やったけど、本読んだら5倍ぐらい大変そうだった。がんばれハリー。