夕空に背のび

夜とラムネ

読書と旅行と日常と

静かな音と暮らす

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大きな音が苦手だと気がついたのは、数年前のドライブ中、友人が「苦手だよね?」と音量に気を使ってくれた時だった。そう言われて改めて意識してみれば、テレビやイヤホンの音も聞こえてる?って突っ込まれるほど小さい。聴力の問題かと思っていたけど違うらしい。

 

というわけで、部屋での時間はほぼ無音だった。空気清浄機のしゅーって音がするくらい。ただこの状況下でこもることが増えたので、あまりに味気なくなってきて、4月にBluetoothスピーカーを買った。それから約5ヶ月、試行錯誤しながらBGMを探してきて、ようやくお気に入りのものが固まってきたので残しておきます。

 

部屋用の音楽を選ぶときに意識していることは、日本語詞でないこと。意味が理解できる言語が流れると、意識をそっちに持っていかれがち。英語も聞き取ろうとしちゃうから、あんまり好きではないかなあ。有料音楽サービスはSpotifyApple musicを使ってみています。

 

1.「猫とお昼寝 Afternoon catnup」

(Spotifyプレイリスト)

名前だけで優勝。静かでゆったりとしていて寝れる音楽が勢ぞろい。基本的に人間の声が入っていないのも好き。

猫とお昼寝 Afternoon Catnap | Spotify Playlist

 

2.「ベッドタイムビーツ」

(Apple music プレイリスト)

これも上のプレイリストと同じ感じでゆったり。ジャズじゃないけどおしゃれなカフェで流れている感じ。とりあえず上のかこれにしていれば間違いない。

そういえばジャズも好きだけど、よっぽど元気があるかテンションが高い日しか聞けない。もしくは雨の日のジャズみたいな静かなやつ。トランペットとバイオリンの音が得意じゃない…。なんかびっくりしちゃうんだよね。

‎Apple Musicの「ベッドタイムビーツ」

 

3.チルアウト系プレイリスト

(Spotify)

何がチルアウトなのか分かってないけど、この言葉がついているプレイリストには大概はずれがないような気がする。カフェオレ飲みつつ本を読めばチルアウト空間になる。きっとそう。

Apple musicの方はゆったりした日本語詞の曲が入っている時があるので、あんまり選ばないな。

 

4.ゲーム音楽

RPGの静かな街やダンジョンの音楽、どうぶつの森の深夜帯の音が好き。学生時代は勉強しているときに延々流していました。例外でキングダムハーツのものは主題歌・戦闘中の音楽含めて全部好き。キンハーまたやりたいな…順番をよく知らなくて358/2DAYSを先にやったから、XIII機関を好きになっちゃって、どうしても2ができなかった思い出。

 

5.波の音

もはや音楽ですらない。oceanって検索したら出てくる、波の音をひたすら集めたプレイリスト。クーラーのきいた部屋でタオルケットにくるまりながら本を読むならこれ。マンゴージュースとか用意しちゃえば完璧。

‎Apple Musicの「オーシャンサウンド」

 

6.外国のラジオ

ツール・ド・フランスのライブ映像を見ていたら、合間にスペイン語やフランス語のインタビューが流れてきて、外国のしゃべりが好きなことを思い出した。意味は全く分かんないけど、ラテン語系の話し方が好き。人の声が聞きたいけど日本語は疲れるし、英語は勉強している気分になるし、というときにちょうどいい。ネットで検索するといろいろ出てくる。今日はずっとフランス語のラジオを聞いている。

France Inter en direct vidéo – Live de la radio

 

 

静かな音楽と冷たい空気とタオルケット。この夏の3種の神器。悔しいけど、少しずつ部屋で過ごすのが上手になってきた。冬になれば海の音より聞きたい音が出てきたりするのかな。皆様のお気に入りのBGMも良ければ教えてください。

 

 

 

こんなにも旅が好きだった


航空券を取るどころか、1泊2日の旅行の予定すら立てられなくなって早数ヶ月。皆様いかがお過ごしでしょうか。私は海が見たいよう……と性懲りもなくバタバタしております。悲しき海無し県民。

 

行けなくなって改めて旅が好きだなって思った。先日やってみた「自分への30の質問」でも何回、「旅」「旅行」というワードが出てきたか。まず自分が一番好きな時間が、「島か知らない町で、一人か、好きな人と一緒に歩いている瞬間」だったのでもうどうしようもないなと自分で思いました。つけるお薬は見当たらない。

 

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まず空港が好き。ビジネス客も旅行客も交ざったあの空間。いろんなアナウンスが飛び交っていて、電光掲示板には世界各地の名前がずらりと並ぶ。パスポートさえ持っていれば、どこにでも行けるような気持ちになれる。

忘れ物はないかななんてそわそわして、でもここまで来ちゃったら後はどうにかなるやって開き直ったりもして。

 

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お菓子も買うよね。早めにチェックインして空港内の店舗をひやかすのも好き。家電とかつい見ちゃう。免税店をぶらぶらするのも楽しい。

 

うとうとしながら機内で見るのが、何よりも好きな映画の見方。電気が落とされるから、他の人を起こさないように一番暗い画面設定にして、そのまま見ながら寝てしまう。機内食の組み合わせに首を傾げるのもお決まり。毎回すました顔でパンがついてくるのに笑ってしまう。

 

基本的には飛行機で移動するのが好きだけど、海外で電車に乗るのも楽しい。本当に予約ができてるんだか、若干の不安を抱きながら駅に向かって、電車の車両番号が分からないからおろおろと探して、やっと乗り込んだら知らない人が座ってるからそこ私の席ですよって交渉する。そうしてしゃべっていたら知らないうちに国境を越える。初めて乗ったとき、こんなに気軽に違う国に行っていいの?って思ったことを覚えている。

 

何よりヨーロッパが好きなのは、その街並みがとてもかわいいからというのもあるし、言語が全然わからないからでもある。人が多くても何を言っているのか気にならない、反対にこちらの言葉も通じない、大勢の中にいるのにたまらなく孤独で自由だなとしみる瞬間。ほとんどの人が分からないだろう日本語で、何気ない話をしている瞬間が、やっぱり人生で一番好きな時間。何を話しても秘密になる不思議。

平日にふらふらするのも旅の醍醐味。人が日常を生きている横で非日常に身を浸していると、ちょっとだけずるしているみたいなくすぐったさを感じる。

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がっつりと観光地を巡るのもまた楽しい。これはやっぱみんな好きだよね、わかるよ、なんて隣にいる全然知らない人に勝手に共感してみたり。海外の人めっちゃモデルポーズするよね。それを見守るのが楽しかった。

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ご飯も欠かせない要素。とか言いながら少食なので、1国1名物を目標にしている。お昼を食べすぎた日の夜ご飯はスーパーで調達したりして。

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甘いものは別腹。
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最後のジュースは飲みながら優雅にコインランドリーでだらだらしてたら、営業時間の終了間近になっていて、閉じ込められる!?って騒いだ思い出の品。おにぎりダンスしながら朝の散歩したとか、ソウルで雹に降られてびしょびしょになったとか、くだらないことばっかり覚えてる。

 

島は人が少ないから好き。子供の頃からリゾートステイしかしたことないので、日本で観光地をがっつり回るのは苦手かも。朝起きて天気を見てから今日何しようかなって決める、自由の時間こそが私の島旅。

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コロナが収束したら取り急ぎ島に一緒に行きたい人がたくさんいるから、順に声かけてゆるゆる旅をするんだ。

 

 

島も世界も遠いものになってしまって、それがたまらなく寂しい。いつも通りなら今年の夏もフランスに向けて旅立っていたはず。いつになるかわからないけれど、また旅が日常になって、そうして好きな人たちと空港で待ち合わせする日が訪れますように。

次はどんな旅ができるかな。リゾートに行きたいし中東もせめたいし、アメリカのディズニーランドにも行かなきゃだし、沖縄でだらだらもしたい。まだまだ人生夢だらけだ。

 

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朝の散歩とオルセー美術館 60kmのパリ散歩Vol.3

2019年GWのパリ散歩から早一年が経ちました。ちまちまと更新をしているこのシリーズ、ようやく滞在三日目がスタートです。

 

前回の記事はこちら。 

yjam026.hatenablog.com

 

 

メダイを求めててくてくと

朝御飯を部屋で軽くすませ、朝の散歩に出掛けました。目的地は不思議のメダイ教会。知人からメダイがほしいと頼まれていたのでまずは下見に。ホテルからは片道20分ほどでした。

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こういうお店が本当に好き。ショーウィンドウを眺めてるだけで幸せになる。

 

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通勤通学している人たちのなかにいると、旅先で自由に過ごしていることが不思議に思えてくる。今だけは何にも属していないという感覚になるというか。人の日常に少しだけおじゃましている気もち。

 

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かわいい看板も多いからついつい上を向いて立ち止まってしまう。これはベーグル屋さん。

 

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次行くときはカフェのテラス席をのんびり楽しんでみたいな。今回は入る勇気がなかった。

 

不思議のメダイ教会は、大きなデパートを過ぎたところにひっそりとありました。とても有名な場所なのに、見落としそうになるぐらいひっそり。聖堂にはお祈りをしている方がたくさんいて、観光ではなく信仰の場所だと実感。邪魔にならないように隅っこで見学したあと、売店でメダイを購入。

そのあとは隣のデパートが開店したので、お土産を少し購入して一度ホテルに戻りました。アジア女性一人客はめずらしいのか、そもそもお客さんが少ないのか、この頃にはもうどのフロントマンも私の顔を見ただけで部屋の鍵を渡してくれるようになったのがおかしかった。

 

オルセー美術館

荷物をおいたら今度は地下鉄でオルセー美術館まで向かいます。開館少し前に着いたのに。、もう入場待ち列がけっこうな長さになっていました。そこかしこで音楽を演奏している人もいて陽気な雰囲気。そういえば5年前にはわりといたラインスキップの人は今回どこにも見なかったな。

 

オルセー美術館も5年ぶり。なんだけど、前回の記憶は正直あまり残っていなくて。ゴッホの作品がたくさん展示してあったなっていうのと、ミュージアムショップがおしゃれだったなってくらい。

 

入ってみるとああこんな感じだったなあって。元々駅庁舎なんだっけ。明るくて豪勢過ぎないところがいい。前回来たときは学校の授業で模写をしに来ている子供達がいて、贅沢な環境だなって思ったことも思い出した。

 

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ルーブル美術館ほどではないけど、オルセー美術館も十分迷路。上って下って通路を渡って、行ったり来たりを繰り返しました。こういうとこで変に迷うから、やたらと歩く羽目になるというのに。前回はおそらくささっと通過した家具のゾーンもじっくりと見学。おしゃれな家具がたくさんあり目の保養でした。

 

 

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ふらふらあるいていたらたどり着いた時計の裏側。シルエットがかっこいい。

 


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せっかくなので、美術館内のカフェでお昼ごはん。

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ベーコンのキッシュだったかな。値段はそこそこするものの、見た目以上にボリューミーでお腹がいっぱいになりました。

 

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このカフェも時計の裏側でした。時計って全部で何個あるんだろ。

ぼーっとしていたら混んできたので席を立ち、美術館を後にしました。

 

 

次の記事に続きます。ちなみにこの時点でこの日の歩数が1万歩を越えました。

 

 

GWが終わったよ

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とにかく長いなと思いながら過ごしたGWでした。2連休からの5.5連休で計7.5連休、ほぼ家にひきこもり。毎年恒例にしていた黒鷲旗も無くなり、帰省した時ぐらいしか会わない人たちにも当然会わず、長期休暇なのに日常が続いていくのは違和感でしかなかった。

とはいえ、それなりに日々を過ごしていたのは過ごしていたので、ちょっと何やったか振り返り。

 

お掃除にすべてをぶつける

年末は毎年まとまって掃除する時間がないので、今が私の年末!と意味わからないことを自分に言い聞かせながらほとんどずっと掃除をしていました。

お風呂もやったし換気扇もがっつり掃除した。もうウタマロ石鹸には足を向けて寝られない。

紙ものとか捨てられなかったものも写真を撮って処分。あとはクローゼットと書類系が残っているけど、それは5月中になんとかします。天気もよく、いつもより早く毛布やホットカーペットを仕舞えたので、もうお部屋は夏モードです。洗濯機も本当によく働いてた。

久しぶりにものを使い切って・食べきって捨てる熱が再燃したのも良かったな。旅行先で使う用に取ってある化粧品のサンプルたちも、古いものから使い始めてもいいかも。こういうことを考えると、心はあきらめと受容の段階に入っているのかもなと思います。この心理?なんていうんだっけな。と思ったけど仕事してたら普通に怒りが出てきてしまったよ。感情ジェットコースター。

 

水分大事

親からやたらと脱水注意スタンプが送られてきて、家にいると水分摂取してないなーと思い当たりました。家の中でも死なないとか言いながら、家で死んだら笑えない。

というわけで、タンブラーにお茶を作って夕飯までに飲み切るのを目標にしていました。朝ごはんの食器を洗っているときにお湯を沸かしてお茶をいれるという、新たな習慣を獲得。これは続けていきたいなと思って、ルピシアの福袋も注文しました。

 

前向き前向き!

引きこもりだと運動しなくなるので、ラジオ体操やダンスダイエット動画をやったりもしてみました。一番楽しかったのは、関ジャニの前向きスクリーム動画に合わせて一緒に踊ること。他のダンス動画だとできないのに、これだけは自然に左右反転して踊れるから笑ってしまった。昔友人から教えてもらったのがもうすでに左右反転バージョンだったみたい。素直に何回も踊ったら普通に筋肉痛になりました。アイドルの体力ってすごいんだな…。

 

お料理は程々

サムゲタン風煮込みとか炊き込みご飯、鮭の南蛮漬けとか作ってました。買いすぎていた食材を消費していくことに力を入れていた感じ。おかげで冷蔵庫がすっきりです。

作るのがめんどくさいときは551であるとき〜したり、焼きそばや袋麺に頼りました。コンビニも2回ぐらい行ったかな。どこにも行かないしと思って、食を我慢するのをしばらくやめています。顔がまるんとしてきたらどうしよう。

 

Switchがある生活

あつまれどうぶつの森はようやく島クリエイターが解放されたので、どういう島にしていこうか考え中。セクシーブルテイルっていう推理ゲームもやっていました。スプラトゥーン2の体験版もやったけど、シューティング下手なのと対戦型はあまり好きじゃないので製品版は買わないと思う。友人がめちゃくちゃはまっているポケモン剣盾はちょっと気になっています。

ゲームでいうと、パペットマペットさんがYoutubeチャンネル登録1周年の24時間配信をしていたので、ラジオ代わりに聞きっぱなしの日もありました。パペマペさんの配信のことはどこかでもうちょっと書きたい。

反対に?映画や本を読むこと、物語を摂取することはほとんどできなかったな。片付け中にこれ読みたいな〜っていうのは思ったんだけど。


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ちなみに今の本棚。ここにいるのはほぼ一軍。

 

まんがは動物のお医者さんだけ全話読みました。チョビかわいい。

 

通話したりラインしたり

普段人と密に連絡を取るタイプではないのですが、自分比でLINEとかの頻度が上がりました。なかなか会えない友人と通話するのも楽しいしありがたい。一人暮らしの人が周りにほぼ皆無なので、家族の時間のじゃまになってないといいなと思いつつも、やっぱり話せるのは嬉しい。早く直接会いたいし美味しいもの食べたいし、もっとくだらない話がしたい。そのために自粛してるんだと自分に言い聞かせています。

 

振り返るとけっこういろいろやっていたかな。自分的には、寝てゲームして寝てゲームしてを繰り返してた印象だけど、そこまででもなかった。これが一生で一度の不思議なGWでありますように。

 

 

シテ建築遺産博物館と迷子のルーブル 60kmのパリ散歩Vol.2

初めての海外1人旅記録ようやく2記事目です。

 

前回の記事はこちら。


yjam026.hatenablog.com

 

建築博物館で大興奮

登ったことがないと思いこんで凱旋門を登りきり、さすがに若干疲れたのでメトロでパリ建築美術館へ。

ミュージアムパスが使える施設で何となく興味のあるところという、非常にぼんやりした基準で決めた行き先でしたがとても良かったです。

チケット売り場でパスを見せて入場券をもらい入ってみると、まず気がついたのは人がいない!世界屈指の観光都市パリですが、なぜか観光客がほぼおらず。

 


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おかげでじっくりと建築模型を眺めることができました。 めちゃくちゃ精巧な造りの模型大好き。写真にはうまく写せてないけど、ステンドグラスまでかなり細かく再現されているんですよ、最高。

 


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 もちろんフランスの名宗教建築を模した他の展示物も素晴らしい。2階は現代建築の展示なんかもしていて、そこにもまたかっこいい模型がたくさんあって、1日中眺めていられそうでした。オペラ座の断面模型とか最高。ミュージアムパスの有効期限が長ければ、滞在中に再訪したかった。

働いている方もフレンドリーで、じっくり見学して出てきたら2階も見た?良かったでしょ?って話しかけてくれました。

 

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窓からエッフェル塔を一人じめできるのも良かったです。贅沢な眺め……。今回の旅でエッフェル塔に1番近づいた時間でした。

 

迷子のルーブル

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人の少ない場所で元気になったら、今度は人がとっても多い場所へ。いつ見てもルーブルはまず大きさにびびる。

 


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ヨーロッパの建築物ってとにかく天井まできらきらしないと気がすまないのかなっていつも思う。ヴェルサイユ宮殿とか、よくその豪華さのなかで寝れるねみたいな部屋いっぱいあったな。

 


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反対側の建物まで全部美術館なんて信じられない。規模の大きさにくらくらする。

 

5年前に来たときはとにかく迷子になり、地上に地下に右往左往という感じでしたが、今回もやっぱりずっと迷っていました。同じ道を3回は通った。モナ・リザに辿り着けなさすぎる。

そしてこういう有名な美術作品がたくさんある美術館は、ついつい知っているものを探してスタンプラリー気分になってしまう。教科書にのってた作品が目の前にある不思議。もっと時代とか作風とかに着目して見れるようになるといいんだけど、ミーハー心が抑えられない。

 


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彫刻ではサモトラケのニケとミロのヴィーナスが好き。学生時代に評論文のテキストかなんかで読んだ「ミロのヴィーナスは両腕を失ったからこそ美しい」という一文がなぜか忘れられなくて、ずっと特別な存在。

 

海外の人が絵画や彫刻と同じポーズで写真を撮ろうとしているのも見ていて楽しい。こういうところに国民性って出るのかな。

 

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早めの晩ごはんはルーブルの地下のフードコートで。パエリアがスペインで食べたのに近い味でビックリした。 1人だとご飯食べる場所に困るけどこういうところは気楽でいいな。

 

ホテルまで約30分の散歩

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パエリアが多くてお腹いっぱいになったのでホテルまで歩いて戻ることにしました。

 


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ショップがおしゃれで歩いているだけで楽しい。カラフルなのに統一性が感じられるのは落ち着いた色味だからなのかな。

 

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道中見つけたよさげな教会。

 

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 入ってみると天井がかわいくてときめきました。あいにく修復中だったので中央通路しか通れなかったのですが、適度なほの暗さとギラギラ過ぎない壁の装飾を眺めている内にのんびりした気持ちになってきて、しばらくゆっくりした時間を過ごしました。時間を気にせず居たい場所にいられるのは1人旅の良さだなあ。

 

次の記事に続きます。 

東京に住んでいる気がした週末

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週半ばから来ていた東京での仕事が終わったのは、金曜日の20時頃。「お疲れ様でした」と挨拶を交わし、荷物を片手に宿泊先へ向かう。出張中はずっと人と一緒にいるから、こうして一人になれる時間になると少しほっとする。

 

今回の宿は『ファーストキャビン築地』。そういや、先月に東京旅行したときも銀座付近に泊まったななんて歩きながら思い出す。

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部屋はコンパクトなビジネスクラスキャビン。コンパクトと言いながらも天井は高く、体も大きくないのでこのサイズで十分でした。隣のキャビンの音もほとんど聞こえない。嬉しいのが大浴場があるところ。久しぶりにお湯の中で足を伸ばすとすごくリラックスできました。お風呂文化のある国に生まれて良かった。

 

 

明日はどこに行こうかな、せっかくだしおしゃれ朝ごはんに行きたいな、と思いながらゲーム実況を見ていたら寝落ちしていました。余談だけど最近は龍が如く極にはまっています。映像を見るときは基本的に誰かとしゃべりながら見たいタイプで、ゲーム実況はずっと話しながらゲームをしてくれるから、けっこうよく見るジャンル。メタ的思考が好きなんだと思う。 ゲーム自体も物語があるものなのでかなり好きです。

 

そして起きたら8時。個人的に旅行先で起きるのとしてはちょっとありえない時間。6時には起きるつもりだったのになあと思いつつ、誰にも迷惑をかけないからいいやと、近くのコンビニで朝ごはんを買ってラウンジでもそもそと食べる。こういうときはちょっと高いヨーグルトを買っちゃう。旅行だもの。

 

電車に乗って向かったのは森美術館。この間の塩田千春展といい、今回の未来と芸術展といい、興味のある企画がかなり多い。東京に住んでいたら年パスを買っているに違いない。

 

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地球環境が変わる中での持続的な都市の模索。サスティナブルな資材の可能性。そんなことを考えながら前半の展示を見ていた。もう少し理系が得意であれば、都市作りを学んでみたかったな。しかし海の上に都市を作るのも、ビルを際限なく複雑な構造にするのも、津波地震がないからできるものなのではないのかなと思った。

 

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AIは興味がある分野の1つ。芸術や倫理的な問題に関わってくると、いろいろと考えてしまうな。無機質なロボットに看取られるのは寂しいと今は思うけど、これから社会や自分の価値観も変わっていくのかもしれない。頭で考えることと情はどうしても乖離してくる。

 

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難しく考えるのとは別で、充電中のロボットがかわいかった。日本人はロボットにも感情移入しがちと聞いたことはあるけれど、こんなん誰だってかわいく思うでしょ。家の中を着いてきたら絶対抱っこしちゃう。

 

他にもシェアチルドレンやAIとの暮らし、再生医療など、遅かれ早かれ議論が進んでいくであろう問題が数多く提起されていて、非常に考えさせられる時間でした。社会がどういう方向に進むとしても、自分なりの価値観や考えを確認しておくことは大事だなあと思う。哲学的な問題を考えるのは楽しいし、いずれ誰かと意見を交換しあってみたい。

 

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美術館に3時間近くいてお腹が空いたので、お昼はグーグルマップの行きたい所リストに入れていた、六本木のシンガポール料理屋でさくっと。チキンが柔らかくて美味しかった。何ソースかわからないけど、1番右の黒いのから東南アジアみを感じました。

最近はいろんな人のツイッターやブログを読んで、行きたいと思った所をひたすらグーグルマップに登録している。東京に住んでらっしゃる方が多いので、東京のピンばっか増えていますが……。こうしておくと、この辺美味しいお店ないかな〜って探すのにとても便利。

 

その後は蔵前に移動してぶらぶら散歩。素敵なカフェや焼き菓子屋さんがたくさんあるエリアと聞いていたので、どこかで本が読みたいなと思ったものの、店先にまで人が並んでいる所ばかり。こういう時は東京は人が多いな〜と思ってしまう。

 

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結局、落ち着いて過ごせそうな『蕪木』でコーヒータイム。

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コーヒーとそれに合うチョコレートが一押しとのことだったので頼んだら、初めての食体験が味わえました。酸味のあるチョコを食べてからコーヒーを飲むと、コーヒー単体で飲むのとは全然違う味が口の中に広がって衝撃。奥が深そうな世界だ……。

読書をしながらゆっくりすること1時間ちょっと。友人との待ち合わせにはまだ時間があるけど、特に行きたい場所はないなあとぼんやり。お店の方が丁寧にコーヒーを淹れたり銅のポット扱ったりしているのを眺めていたら、無性にヨーロッパの古道具が見たくなってしまいました。検索するも閉店時間が迫っていたりして、行きたいなと思える店舗がなく。そういえば欲しい本があったなと取り扱い店舗に行ってみることに。

 

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スカイツリーを横目にてくてくと歩く。大好きな青の電飾がきれい。大きい建物がいつでも見られる範囲にあるから、その点は東京がうらやましい。

 

結論から言うと、欲しい本は発売初日に完売していたのですが(増刷もしないということで無念極まりない)、『本を贈る』の著者の1人、橋本亮二さんの本を手に入れました。大切に読むんだ。

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この後はラーメンを食べて友人と合流。

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楽しい鑑賞会のお供は、『アトリエうかい』のクッキー缶にしました。見た目もかわいいし、どれを食べてもさくさくのほろほろでおいしい。素材1つ1つの主張が強くて、ジューシーだったり甘酸っぱかったり、いろんな味が楽しめるのも良かったな。

いうて日付が変わる前に就寝したんですけども。


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シンガポールからのお土産ももらった。いつもありがとね。おいしそうなお茶とコーヒーなので、お家でゆっくりするときにいただきます。

 

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次の日起きてからもずっと鑑賞会をしていて、お腹が空いたので宅配でタイご飯。この東京滞在中、アジア料理ばっか食べてるな。独特のクセが好きなんですよね。食の好みに関してはヨーロッパ≦アジアかもしれない。


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ふとした会話から猫カフェ行きたくない!?となり、勢い余って行ってきました。さっきまであんなにゴロゴロしていたのに、行動力がすごい。ずっと猫と触れ合いたかったから嬉しかった〜。おもちゃを無視していく自由さに癒やされた。やっぱり来世は日向ぼっこしながら伸び伸びできる猫がいいな。

 

この週末は「ここに来たからには〜するべき」ではなくて、自分の「今これがしたい」にしたがって動けたような感じがした。私にとって東京は、よその土地で観光地なんだけど、今回はまるで住んでいるかのように身軽に、行きたいと思う衝動に身を任せることができた。社会に生きている以上、いつもいつも軽やかにというわけにはいかないけれど、休日ぐらい自分の興味本位で突き進むのがいいな。来月の東京はどこに行こう。

104冊から選ぶベスト7冊2019

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今年も本を読む手が止まりませんでした。

漫画も含め、読んだ冊数は全104冊。

ありがたいことに2週間×2の海外出張があったので昨年よりも数は少なめですが、その分飛行機内で映画を見られたのでそれはそれで良しかな。

以下、順不同のベスト7冊です。

 

2019年のベスト7

 

白夜行
白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 

言わずとしれた名作。ラストシーンがずっと胸に残っていて、10年ぶりくらいに再読しました。

昔読んだときより今の方が、ずっとエグくて悲しくて淋しい物語だと感じた。雪穂と亮司にとっての幸せってなんだったんだろうとずっと考えてしまった。

 

TOWN 
TOWN

TOWN

  • 作者:市橋 織江
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2017/12/11
  • メディア: ハードカバー
 

名古屋で宿泊したランプライトブックスホテルの部屋にあった写真集。

プラスチックカップが道端に転がっているのを撮した1枚に、胸がぎゅっと締め付けられた。そんな些細な日常の1コマ、それもゴミが捨てられているだけの景色に目を向けて残そうという人がいること、そういう視点で世界を見てもいいのだということ。大げさですが、救われたような気がしたのでした。

 

裸一貫!つづ井さん
裸一貫!  つづ井さん 1

裸一貫! つづ井さん 1

  • 作者:つづ井
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

待望の新刊。

相変わらず日常を全力で、自分たちの力で楽しくさせるつづ井さんとご友人達が大好きです。どのページを読んでも元気が出てくるので、常にiPhoneKindleアプリに入っています。

 

違国日記
違国日記 1-5巻 新品セット

違国日記 1-5巻 新品セット

 

この漫画にも胸が締め付けられた。他者のことを理解できずとも一緒にいることはできると常日ごろぼんやり思っているのですが、その思考の一部分が言語化されたなあと読んでいて思いました。理解し合えなくても誠実に向き合う努力はしていたい。

 

侍女の物語  
侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)

 

近未来ディストピア小説

ただただ面白くてぞっとした。すべての感情を抜きにして考えたら、人類が生き残るためには、この小説の世界が一つの解なんだろうなと思った。

 

進撃の巨人
進撃の巨人(30) (講談社コミックス)

進撃の巨人(30) (講談社コミックス)

  • 作者:諫山 創
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/09
  • メディア: コミック
 

流行に乗って無料キャンペーンで一気読みしました。

絶望からの絶望からの、更に絶望。書いているの本当に人間?って疑いたくなる程、話が進むごとに辛くなる。29巻からは電子で買ってるんですが、マーレ編ぐらいから読み直さないと話についていけなくなってきました。

 

本を贈る  
本を贈る

本を贈る

 

本を作り世の中に届けることに携わっている人たちのエッセイ集。

本に生かされてきた私にとって至極の1冊。今手元にある大好きな本達が、より一層愛おしいものに感じました。Kindleを導入して電子書籍も買うようになったけど、いつまでも読み返したいものは紙の本で持っておきたいなと思うようになった。

 

以上、2019年のベスト7冊でした。

Kindle paperwhiteを年末に手に入れたので、2020年はもっと貪欲に本を読んでいきたいです。

 

2018年編はこちら。

130冊から選ぶベスト10冊2018 - 夜とラムネ