シテ建築遺産博物館と迷子のルーブル 60kmのパリ散歩Vol.2
初めての海外1人旅記録ようやく2記事目です。
前回の記事はこちら。
建築博物館で大興奮
登ったことがないと思いこんで凱旋門を登りきり、さすがに若干疲れたのでメトロでパリ建築美術館へ。
ミュージアムパスが使える施設で何となく興味のあるところという、非常にぼんやりした基準で決めた行き先でしたがとても良かったです。
チケット売り場でパスを見せて入場券をもらい入ってみると、まず気がついたのは人がいない!世界屈指の観光都市パリですが、なぜか観光客がほぼおらず。
おかげでじっくりと建築模型を眺めることができました。 めちゃくちゃ精巧な造りの模型大好き。写真にはうまく写せてないけど、ステンドグラスまでかなり細かく再現されているんですよ、最高。
もちろんフランスの名宗教建築を模した他の展示物も素晴らしい。2階は現代建築の展示なんかもしていて、そこにもまたかっこいい模型がたくさんあって、1日中眺めていられそうでした。オペラ座の断面模型とか最高。ミュージアムパスの有効期限が長ければ、滞在中に再訪したかった。
働いている方もフレンドリーで、じっくり見学して出てきたら2階も見た?良かったでしょ?って話しかけてくれました。
窓からエッフェル塔を一人じめできるのも良かったです。贅沢な眺め……。今回の旅でエッフェル塔に1番近づいた時間でした。
迷子のルーブル
人の少ない場所で元気になったら、今度は人がとっても多い場所へ。いつ見てもルーブルはまず大きさにびびる。
ヨーロッパの建築物ってとにかく天井まできらきらしないと気がすまないのかなっていつも思う。ヴェルサイユ宮殿とか、よくその豪華さのなかで寝れるねみたいな部屋いっぱいあったな。
反対側の建物まで全部美術館なんて信じられない。規模の大きさにくらくらする。
5年前に来たときはとにかく迷子になり、地上に地下に右往左往という感じでしたが、今回もやっぱりずっと迷っていました。同じ道を3回は通った。モナ・リザに辿り着けなさすぎる。
そしてこういう有名な美術作品がたくさんある美術館は、ついつい知っているものを探してスタンプラリー気分になってしまう。教科書にのってた作品が目の前にある不思議。もっと時代とか作風とかに着目して見れるようになるといいんだけど、ミーハー心が抑えられない。
彫刻ではサモトラケのニケとミロのヴィーナスが好き。学生時代に評論文のテキストかなんかで読んだ「ミロのヴィーナスは両腕を失ったからこそ美しい」という一文がなぜか忘れられなくて、ずっと特別な存在。
海外の人が絵画や彫刻と同じポーズで写真を撮ろうとしているのも見ていて楽しい。こういうところに国民性って出るのかな。
早めの晩ごはんはルーブルの地下のフードコートで。パエリアがスペインで食べたのに近い味でビックリした。 1人だとご飯食べる場所に困るけどこういうところは気楽でいいな。
ホテルまで約30分の散歩
パエリアが多くてお腹いっぱいになったのでホテルまで歩いて戻ることにしました。
ショップがおしゃれで歩いているだけで楽しい。カラフルなのに統一性が感じられるのは落ち着いた色味だからなのかな。
道中見つけたよさげな教会。
入ってみると天井がかわいくてときめきました。あいにく修復中だったので中央通路しか通れなかったのですが、適度なほの暗さとギラギラ過ぎない壁の装飾を眺めている内にのんびりした気持ちになってきて、しばらくゆっくりした時間を過ごしました。時間を気にせず居たい場所にいられるのは1人旅の良さだなあ。
次の記事に続きます。