週半ばから来ていた東京での仕事が終わったのは、金曜日の20時頃。「お疲れ様でした」と挨拶を交わし、荷物を片手に宿泊先へ向かう。出張中はずっと人と一緒にいるから、こうして一人になれる時間になると少しほっとする。
今回の宿は『ファーストキャビン築地』。そういや、先月に東京旅行したときも銀座付近に泊まったななんて歩きながら思い出す。
部屋はコンパクトなビジネスクラスキャビン。コンパクトと言いながらも天井は高く、体も大きくないのでこのサイズで十分でした。隣のキャビンの音もほとんど聞こえない。嬉しいのが大浴場があるところ。久しぶりにお湯の中で足を伸ばすとすごくリラックスできました。お風呂文化のある国に生まれて良かった。
ファーストキャビンは部屋の天井高いし、大浴場はあるし、ヘアアイロンもあるし、チェックアウト後に荷物預かってくれるし、この値段でこのサービスなら十分すぎる☺寝るだけの日ならビジホよりもいい🙆🏻
— 夕 (@yjam026) 2020年2月8日
明日はどこに行こうかな、せっかくだしおしゃれ朝ごはんに行きたいな、と思いながらゲーム実況を見ていたら寝落ちしていました。余談だけど最近は龍が如く極にはまっています。映像を見るときは基本的に誰かとしゃべりながら見たいタイプで、ゲーム実況はずっと話しながらゲームをしてくれるから、けっこうよく見るジャンル。メタ的思考が好きなんだと思う。 ゲーム自体も物語があるものなのでかなり好きです。
そして起きたら8時。個人的に旅行先で起きるのとしてはちょっとありえない時間。6時には起きるつもりだったのになあと思いつつ、誰にも迷惑をかけないからいいやと、近くのコンビニで朝ごはんを買ってラウンジでもそもそと食べる。こういうときはちょっと高いヨーグルトを買っちゃう。旅行だもの。
電車に乗って向かったのは森美術館。この間の塩田千春展といい、今回の未来と芸術展といい、興味のある企画がかなり多い。東京に住んでいたら年パスを買っているに違いない。
地球環境が変わる中での持続的な都市の模索。サスティナブルな資材の可能性。そんなことを考えながら前半の展示を見ていた。もう少し理系が得意であれば、都市作りを学んでみたかったな。しかし海の上に都市を作るのも、ビルを際限なく複雑な構造にするのも、津波や地震がないからできるものなのではないのかなと思った。
AIは興味がある分野の1つ。芸術や倫理的な問題に関わってくると、いろいろと考えてしまうな。無機質なロボットに看取られるのは寂しいと今は思うけど、これから社会や自分の価値観も変わっていくのかもしれない。頭で考えることと情はどうしても乖離してくる。
難しく考えるのとは別で、充電中のロボットがかわいかった。日本人はロボットにも感情移入しがちと聞いたことはあるけれど、こんなん誰だってかわいく思うでしょ。家の中を着いてきたら絶対抱っこしちゃう。
他にもシェアチルドレンやAIとの暮らし、再生医療など、遅かれ早かれ議論が進んでいくであろう問題が数多く提起されていて、非常に考えさせられる時間でした。社会がどういう方向に進むとしても、自分なりの価値観や考えを確認しておくことは大事だなあと思う。哲学的な問題を考えるのは楽しいし、いずれ誰かと意見を交換しあってみたい。
美術館に3時間近くいてお腹が空いたので、お昼はグーグルマップの行きたい所リストに入れていた、六本木のシンガポール料理屋でさくっと。チキンが柔らかくて美味しかった。何ソースかわからないけど、1番右の黒いのから東南アジアみを感じました。
最近はいろんな人のツイッターやブログを読んで、行きたいと思った所をひたすらグーグルマップに登録している。東京に住んでらっしゃる方が多いので、東京のピンばっか増えていますが……。こうしておくと、この辺美味しいお店ないかな〜って探すのにとても便利。
その後は蔵前に移動してぶらぶら散歩。素敵なカフェや焼き菓子屋さんがたくさんあるエリアと聞いていたので、どこかで本が読みたいなと思ったものの、店先にまで人が並んでいる所ばかり。こういう時は東京は人が多いな〜と思ってしまう。
結局、落ち着いて過ごせそうな『蕪木』でコーヒータイム。
コーヒーとそれに合うチョコレートが一押しとのことだったので頼んだら、初めての食体験が味わえました。酸味のあるチョコを食べてからコーヒーを飲むと、コーヒー単体で飲むのとは全然違う味が口の中に広がって衝撃。奥が深そうな世界だ……。
読書をしながらゆっくりすること1時間ちょっと。友人との待ち合わせにはまだ時間があるけど、特に行きたい場所はないなあとぼんやり。お店の方が丁寧にコーヒーを淹れたり銅のポット扱ったりしているのを眺めていたら、無性にヨーロッパの古道具が見たくなってしまいました。検索するも閉店時間が迫っていたりして、行きたいなと思える店舗がなく。そういえば欲しい本があったなと取り扱い店舗に行ってみることに。
スカイツリーを横目にてくてくと歩く。大好きな青の電飾がきれい。大きい建物がいつでも見られる範囲にあるから、その点は東京がうらやましい。
結論から言うと、欲しい本は発売初日に完売していたのですが(増刷もしないということで無念極まりない)、『本を贈る』の著者の1人、橋本亮二さんの本を手に入れました。大切に読むんだ。
この後はラーメンを食べて友人と合流。
楽しい鑑賞会のお供は、『アトリエうかい』のクッキー缶にしました。見た目もかわいいし、どれを食べてもさくさくのほろほろでおいしい。素材1つ1つの主張が強くて、ジューシーだったり甘酸っぱかったり、いろんな味が楽しめるのも良かったな。
最高の夜が始まった pic.twitter.com/tTbX53CUYr
— 夕 (@yjam026) 2020年2月8日
いうて日付が変わる前に就寝したんですけども。
シンガポールからのお土産ももらった。いつもありがとね。おいしそうなお茶とコーヒーなので、お家でゆっくりするときにいただきます。
次の日起きてからもずっと鑑賞会をしていて、お腹が空いたので宅配でタイご飯。この東京滞在中、アジア料理ばっか食べてるな。独特のクセが好きなんですよね。食の好みに関してはヨーロッパ≦アジアかもしれない。
ふとした会話から猫カフェ行きたくない!?となり、勢い余って行ってきました。さっきまであんなにゴロゴロしていたのに、行動力がすごい。ずっと猫と触れ合いたかったから嬉しかった〜。おもちゃを無視していく自由さに癒やされた。やっぱり来世は日向ぼっこしながら伸び伸びできる猫がいいな。
この週末は「ここに来たからには〜するべき」ではなくて、自分の「今これがしたい」にしたがって動けたような感じがした。私にとって東京は、よその土地で観光地なんだけど、今回はまるで住んでいるかのように身軽に、行きたいと思う衝動に身を任せることができた。社会に生きている以上、いつもいつも軽やかにというわけにはいかないけれど、休日ぐらい自分の興味本位で突き進むのがいいな。来月の東京はどこに行こう。