日島の海をひとりじめ 上五島旅行Vol.4
レンガ造りの教会2軒を思う存分味わって、ほっと一息。
次に目指すは、海がきれいと聞いていた日島です。
大曽教会から日島まで、カーナビによると1時間くらい。 久しぶりの運転だけど、がんばって行くかーと思ったのもつかの間、日島までの道はかなりくねくねの山の中の道というびっくりの事実。
幸いにも、ほとんど車が走っていなかったので、制限速度ぐらいのペースでどきどきしながら運転しました。
島って平坦なイメージがあるけど、けっこう山あり谷あり…。一年前に行った奄美大島もそうだったなーと思い出しながら、お気に入りの音楽に励まされ進みます。
橋を渡って若松島を越え、さらに運転すること20分ぐらい。日島の港に到着しました。
車を運転しているときは必死で、海を見る余裕はなかったのです。
ようやく目にした日島の海は、今日見てきたどんな海よりも色とりどりの青色でした。
海の向かい側には、石を積み上げた不思議な遺跡がありました。しかし、海にくぎ付けだったので写真はたった1枚…。
見る角度、撮る角度によって少しずつ色を変える海。透明度も抜群で、砂浜が透けて見えました。
ここの海は本当に穏やか。波打ち際で日焼けも気にせず、しばしぼーっと。
目を閉じて波音だけ聴くと、不思議なほどに落ち着きました。ゆったりした海の音、大好きだな。
日島はまったくと言っていいほど観光地化がされてないようで、私以外の人とは出会いませんでした。
土曜日だったからか、働いている人も見当たらず。
心ゆくまで絶景をひとり占めです。
砂浜に降りたら、思いのほか、足がめりこんで驚きました。どきどきしながら、足跡をざくざくつけてみたり。
海があって、海しかなくて。
本当は車を一人で運転するのが怖くて、ここには来れないかなと思っていました。でも、覚悟を決めて少しだけ車を走らせれば、見たことのないような美しい海に出会えました。
上五島旅行で、一番忘れられない大切な場所です。
赤いレンガと青い空。青砂ヶ浦天主堂と大曽教会 上五島旅行Vol.3
海と教会を巡る上五島ドライブ。お昼ご飯を食べて元気を回復させたら再開です。
午前中の様子はこちらです。
青砂ヶ浦天主堂
1910年に建設されたとは思えないらしっかりとした建物。大切にされてきていることが伝わってきます。
青い空にレンガが似合います。レンガを使うのも日本ならではかな。ヨーロッパではあまり見かけなかったような。
玄関のアーチは石で、ピリッとしたスパイスみたい。より落ち着いた雰囲気が出ています。
ヨーロッパの教会は内部はもちろん、外壁の装飾も派手なものが多くて。街並みも重厚感があるので教会が浮かないんですけど、こういう自然の中にある教会は、これぐらいすっきりとしている方が個人的に好みです。
内部は撮影不可なので、ステンドグラスを外から撮りました。今回巡った中では一番好きだった、優しい色のステンドグラスです。
木が使われている内装も新鮮。木って何もしなくても温もりを感じられるから、小さな教会にぴったりだと思います。
どの教会もそうでしたが、信者の方のミサ等に使う道具がおいてあり、宗教との距離が近い土地なんだなということを実感しました。
駐車場からの景色。穏やかな海がきれい。
大曽教会
もう一つ、レンガ造りで気になっていたのが大曽教会。
青砂ヶ浦天主堂からは車で20分ほどでした。青方港近くに車を止めて高台を登ります。
登りきって振り返るとけっこうな高さ。鎌倉もそうなんですけど、海×高台っていうシチュエーションが好きです。
こちらが大曽教会。さっきの青砂ヶ浦天主堂に比べると、建物の両側の通路が低くてよりこぢんまりとしていました。
こちらも内部は撮影禁止。木造の柱と彫刻の温かく、落ち着いた雰囲気です。天井が低いのも相まってか、ステンドグラスの光が全体を照らしていて幻想的でもある空間でした。
教会の前から見た景色。穏やかな港でした。海の色が深くて、よりいっそう静かな感じ。
変わらないでほしい景色
3つの天主堂と教会を見てきましたが、そのどれもが今なお信者の方によって使用・整備されている空間で、昔から大事にされているものが日常に根ざしている生活はとてもいいなと思いました。大切な空間をそっと見学させていただいている気持ちで、各教会を訪れていました。
頭ヶ島天主堂を含む遺産群が世界遺産に登録されると観光客の増加も避けられないとは思いますが、いつまでも一番に信者の方のそばにある穏やかな教会達であってほしいです。
次回更新は、忘れられないきれいさだった日島を紹介します。
頭ヶ島天主堂と海を巡るドライブ 上五島旅行Vol.2
上五島旅行2日目です!この日は一日中、島にいる予定なのでゆとりがありました。
基本的にノープラン人間なので、ふらふらと上五島を楽しんできました。
1日目の様子はこちら
蛤浜の朝
前日、夕焼けがとても素敵だった蛤浜。この日も天気は晴れ!ということは…
やっぱり青がとてもきれいでした…!手前の水たまりにも空の青が反射していて、これもきれい。
そういえば砂浜が珍しい形。でこぼこしてました。ゲストハウスの方に聞いたら、波と風の影響でこんな形になるそうです。
宿で朝食をとり、車を借りたら上五島探検に出発です!
黒崎園地展望所により道
レンタカーを借りたのが8時過ぎ。頭ヶ島天主堂の予約が9時30分。時間に余裕があったので、道の途中にあった展望所に寄りました。
車を止め、坂道を登っていきます。この緑の奥に絶景があるというわくわく感で自然と早足に。
わーい!海!けっこう高い所だったので周囲の海が一望できて気持ちいい。
別の方向。島がぽこぽことあるのが長崎っぽいな〜って感じました。沖縄のどこまでも海な景色もいいけど、こうやって緑や島が入る光景もすてきです。
頭ヶ島天主堂は予約必須
しばし展望所でぼーっとした後、天主堂に行くバスがでる上五島空港を目指します。
道はゆるやかな山道。天気は晴れ。関ジャニ∞の音楽を流しながら、うきうきしつつ緊張もしつつなドライブを続けます。
9時10分頃に上五島空港に到着。今は使われていない空港の滑走路ってなんだかえもい。
ここから無料バスに乗って5分ほどで頭ヶ島天主堂に着きます。
2018年6月現在、周辺環境を守るために天主堂には無料バスでしか行けません。 バスに乗るためには予約が必須なのでご注意を。私は知らなくて、前日関空から電話で予約をしました…。
どっしりとした天主堂に、守られてきたものの重さを感じる
石造りの重厚な雰囲気がたまらない、どっしりとした佇まい。この石は近くの島で切り出されていたそうです。
内部は撮影不可だったので、外から見たステンドグラスを。
中はとっても柔らかい色合いの教会で、五島列島名物の椿の花の装飾が心に残りました。ヨーロッパのものとはまた違う、素朴で優しい教会。
解説員の方がいらっしゃって、いろいろと教えていただけます。ステンドグラスの色には意味があるという話がおもしろかったです。
ちなみにバスの時間は30分ごと。基本的には30分後のバスに乗って空港に戻ります。係員さんに言えば帰る時間を遅くすることもできるみたいです。
こちらは天主堂の正面から望んだ景色。
そう、海好きの私が戻る前にどうしても見たかったのがこの海。
バスを降りたときにひとめぼれしていたこの色。手前は水色で奥は深い青で。空の青が一色なのに対して、海の青はいろいろな表情をしていて、その景色が大好き。
歪んでいるけど伝わってほしい、この青さ。
秘密のビーチ、ハマンナ
たっぷり海を堪能しましたが、お昼ご飯の前にもう一箇所行きたい海がありました。その名もハマンナ。
まず道が見つかりにくい。主要な道路を少し入った先、車一台しか通れない細い道を怖いな〜と思いながら下っていくと到着です。
これまたすてきな色。ぽつんと浮かんだ島はライオン島とも呼ばれているそうです。
6月は砂浜ではなく砂利だったので、波打ち際の色が少々暗かったのですが、夏になるともっときれいなのだとか。今でも十分きれいなのに、ポテンシャル高すぎる。
少し遠くから見た方がきれいかも。車を止めるスペースも少ない、まさに秘密のビーチ。
名物の五島うどんを食す
朝から活動しておなかもすきました。ということで、有川港に戻りお昼ご飯を食べます。訪れたのは五島うどんの里。
名物の地獄炊きうどんはつけ麺方式。さっぱりしたつゆか、生卵とお醤油につけていただきました。あつあつの細めのうどんが、つけ汁に絡んでおいしい! つけ汁が2種類あるのでさっぱりも濃厚も食べられて飽きません。
一緒に頼んだ鯨の串かつも美味でした。ごぼうと鯨の相性のよさにびっくり。
お土産屋さんも併設されているので、私はここで大体のお土産を買いました。訪れた中では品揃えが一番良かったです。
お腹いっぱいになって元気も回復。次は赤レンガが美しい教会を見学します。
蛤浜の夕焼け 上五島旅行Vol.1
きれいな海が見たい。海を見て深呼吸がしたい。
半年に一回ほど、発作のようにきれいな海が見たい病を発症する私。これが始まるといてもたってもいられません。
そんなときに出会ったexpediaの記事がきっかけで、今回は長崎の上五島に行ってきました。
遅延にもめげずにあるとき〜してみた
朝起きたら、乗る予定の飛行機が機材繰りのため1時間ほど遅延するというメールが入っていました。
早めに関西空港に着き、向かった先は551峰来。久しぶりに豚まんを食べました。大阪人の豚まんといえばやっぱりこれ。あるとき〜。
長崎港へ向かう
長崎空港から長崎市街地に出る公共交通機関はバスしかないみたいです。往復券が200円割引になってお得でした。
大波止停留所から歩いて5分。長崎港に到着しました。いい天気!
揺れに揺れた船旅を乗り越えて
長崎港からは有川港行きの他にも奈良尾港、鯛ノ浦港行きの船が出ています。値段と時間を見て選ぶのがおすすめ。
窓はステンドグラス風で五島列島に行くんだー!というわくわくがかきたてられました。ただ途中かなり揺れるので、酔い止めを忘れた私は、無理無理!酔う!と思い寝ました。
中通島に到着
上五島で一番大きな中通島の有川港に着いたのは金曜日の18時30分。
「お迎えに行きますよ」というゲストハウスの方からのメッセージに気がつかず、有川港から歩いて20分ほどのゲストハウスに向かいました。
海にうつった太陽がとろけそう。
道行く少年たちが「こんにちは〜」と挨拶してくれて、優しい島だな〜とじんわり。
ゲストハウスに泊まるも…?
今回宿泊したのはGOTO BASEというゲストハウスです。
ここでまさかのお客さんが私一人しかいない事実が発覚。梅雨の合間の奇跡的な晴れだったので観光に来る人が少なかったみたいです。
夕焼けを見に蛤浜へ
荷物を置いたら飛び出して海へ。海水浴場でもある蛤浜がなんとゲストハウスから徒歩1分。
この空と海が見たくてここまで来ました。遠かったよ〜。空の色に海が染まってきれい。
プライベートビーチかのような、誰もいない空間でのんびりと夕焼けを見るのはとっても贅沢。ざざーという穏やかな波の音も心地良くてついつい長居しました。
ゲストハウスで晩ごはん
宿に帰るとオーナーさんが「晩ごはん何か食べますか?」と言ってくださったので、チキン南蛮定食(650円)を注文。
揚げたてジューシーで美味しかったです!タルタルソースも美味でした。
蛍と星に明日のわくわくをかきたてられる
食べ終わって明日の計画でも立てようかな〜と思いつつぼんやりしていたら、オーナーさんが蛍を見に連れて行ってくださいました!
中通島ではちょうど蛍祭りが開催されていましたが、そちらはそろそろ終了時刻だったので、何でもない川の方へ。
この辺ですよ〜と言われて車を降りたら蛍の光があたりにいっぱい!ふわ〜ふわ〜と飛び回る蛍がいる光景は、とても幻想的でした。
しばらく見とれて、ふと上を見上げると星もたくさん見えて。気持ちが良くて素敵な場所だな〜っていうのを改めて実感。
ちなみにほたるまつりはこちら。有川地域が近いそうです。
そうして初日は23時頃に就寝。
ゲストハウスのベッドって自分だけの秘密基地みたいな感じがして好きだな〜なんて、どうでもいいことを思いながら。翌日は海と教会巡りです。
1日のタイムスケジュール
Peachが遅れていて焦りましたが、乗る予定だった船に間に合ったのでセーフ。ただ中華街の角煮まんはお預け…。
旅程管理は『tabiori』というアプリを使ってみました。
3週間のヨーロッパ旅行に出かけたら、フットワークが軽くなった話
西へ東へうろちょろが趣味の夕です。3連休はじっとしてられません。
そんな私ですが、大学3年生までは実はそんなに旅行に出かけたこともなく。行くのはたまに沖縄かディズニーかぐらいで、週末はバイトの日々。
でも20歳の夏にヨーロッパ3週間旅行をしてから、驚くほどフットワークが軽くなりました。
今となっては懐かしい、フッ軽への原点を振り返ってみます。
私がフッ軽になった理由
夢物語を現実にした
もうこれが一番大きい理由かもしれないです。
3週間のヨーロッパ旅行のきっかけは、語学の授業で理想の旅行プランをプレゼンしてというもの。
後に旅の相方化する友達と2人で考えたプランは「カナダでホストファミリーに会った後、ヨーロッパに飛んでイギリスやスペイン、ドイツフランスイタリア辺りを巡って帰ってくる」というやたらに壮大なもので。無理やろ〜でもやれたらいいね〜ぐらいの軽いノリで発表しました。
なんとなく本気になってきたのは確か4月か5月ぐらい。カナダは厳しくてもヨーロッパだけなら、夏休みなら、行けるんじゃないかなっていう思いがどちらからともなく沸き上がり、いつの間にかよし!行ってみよう!となりました。
自分たちで計画してみた
ほとんど初ヨーロッパだった2人。ここからどこに行くか何をするかという計画をたて始めます。
一致したのはなんかベタなヨーロッパってところに行ってみようっていうのと、スペインから旅行を始めたいねっていうこと。その年に2人ともスペインへ少しだけ行っていたことがあり、大好きなその街を出発地点に決めました。
まずバルセロナに入ることが決定、そこからスペイン2都市を巡り→パリ→ベネチア→ローマで帰国まで決めたところで、はたと気づきます。
こんなややこしい旅路をなんとかしてくれるツアーなんてなくない‥!?と。
航空券を探して探して、ようやく出入国便はゲット。Skyscanner愛用の日々もここが始まり。
そこからはひたすらヨーロッパ内の電車やLCCを探して、ベストな移動手段を見つけるのに必死。そして英語しかないサイトからどうにか予約。いちいち手荷物のオプションいる?とかつまづきながら。
ホテルも当然自分達で予約。外国のバスは難しいので駅近、お湯が出るシャワーあり、できたらWi-Fiあり、など条件を決めてBooking.comでひたすら検索して予約をしていきました。
ハプニングだって何とかした
着いて早々、バルセロナの駅で出口を間違え、徒歩5分の道を1時間さまよいました。道は迷うものだなとそこで覚悟を決めました。
街中だけじゃなくベルサイユ宮殿やルーブル美術館でも迷いまくりました。基本的に現在地が把握できない女達です。
完全に現在地を見失ったルーブル美術館
ほかにもバスの停留所を間違え、重たいスーツケースを引きずりながらホテルを小一時間探し回ったり、電車内ですり集団に囲まれそうになったところに警察が突入して来たり…。
挙句の果てに私は寝ぼけて空港で航空券を落としました。航空券落ちてる!やばくない!?ってざわざわしてくれた空港の人たち本当にありがとう…。
今では笑えるハプニングだらけですが、あの時は本当にどきどきしました。しかもびびりすぎて、なぜかWi-Fiレンタルすらしてなかったんですよね。町中で地図見ると観光客に見えるから良くないとか言って。どこからどう見ても観光客でしかないのに。無茶苦茶だったなあ。
あこがれを自分のものにできると知った
初ヨーロッパなのに、語学力もほとんどないのに、勢いだけで飛んで行ったヨーロッパ。着いた先はあこがれの場所でときめきの連続でした。
どこもかしこもかわいいの連続でしかも空いていたパリディズニーや
目を見張るほど壮大だったサントシャペルのステンドグラス。
夕焼けも建物も運河も、なにもかもが綺麗でおとぎ話みたいだったベネチアに
思ったよりもこじんまりと置かれていた真実の口。
本当に3週間が夢みたいで、でも確かに全部自分たちで計画して自分たちで決めてここまできたんだなって。そう思うたび、なんかどこにでもいけるんだなって思いました。バス降り間違えたみたいなハプニングも何とかなるんだなって。
この旅行を決めた時も、語学力とかスリとか費用とかいろんな不安要素もあったけど、それを飛び越えてきたから、本当にたくさんの素敵な景色に出会えました。
バルセロナもパリもベネチアもローマも、全部自分で行かなきゃ見なきゃ分からないことだらけでした。ローマの手頃なお店はだいたいパスタとピザとか、幼く見られたおかげか地元の人がめっちゃ優しかったとか。
テレビや本で見るのとは違う、自分の体験があるっていいなと思います。
まだ旅行方面にしかフットワークが軽くないけれど、この旅行のことを思い返していたら現実で実際に体感することの楽しさとか、そこでしか見えないものとかきっとまだまだあって、できるだけそんなものに出会いに行きたい。振り返ってみて改めてそう思ったしそのためにこのブログでもっといろんなことを発信していきたいなと感じました。
ちなみに旅の相方とは今、香港旅を企画しています。香港ディズニーにも行く予定です。
いつか二人で世界のディズニーを制覇したりしたらちょっと面白いな。