東京に住んでいる気がした週末
週半ばから来ていた東京での仕事が終わったのは、金曜日の20時頃。「お疲れ様でした」と挨拶を交わし、荷物を片手に宿泊先へ向かう。出張中はずっと人と一緒にいるから、こうして一人になれる時間になると少しほっとする。
今回の宿は『ファーストキャビン築地』。そういや、先月に東京旅行したときも銀座付近に泊まったななんて歩きながら思い出す。
部屋はコンパクトなビジネスクラスキャビン。コンパクトと言いながらも天井は高く、体も大きくないのでこのサイズで十分でした。隣のキャビンの音もほとんど聞こえない。嬉しいのが大浴場があるところ。久しぶりにお湯の中で足を伸ばすとすごくリラックスできました。お風呂文化のある国に生まれて良かった。
ファーストキャビンは部屋の天井高いし、大浴場はあるし、ヘアアイロンもあるし、チェックアウト後に荷物預かってくれるし、この値段でこのサービスなら十分すぎる☺寝るだけの日ならビジホよりもいい🙆🏻
— 夕 (@yjam026) 2020年2月8日
明日はどこに行こうかな、せっかくだしおしゃれ朝ごはんに行きたいな、と思いながらゲーム実況を見ていたら寝落ちしていました。余談だけど最近は龍が如く極にはまっています。映像を見るときは基本的に誰かとしゃべりながら見たいタイプで、ゲーム実況はずっと話しながらゲームをしてくれるから、けっこうよく見るジャンル。メタ的思考が好きなんだと思う。 ゲーム自体も物語があるものなのでかなり好きです。
そして起きたら8時。個人的に旅行先で起きるのとしてはちょっとありえない時間。6時には起きるつもりだったのになあと思いつつ、誰にも迷惑をかけないからいいやと、近くのコンビニで朝ごはんを買ってラウンジでもそもそと食べる。こういうときはちょっと高いヨーグルトを買っちゃう。旅行だもの。
電車に乗って向かったのは森美術館。この間の塩田千春展といい、今回の未来と芸術展といい、興味のある企画がかなり多い。東京に住んでいたら年パスを買っているに違いない。
地球環境が変わる中での持続的な都市の模索。サスティナブルな資材の可能性。そんなことを考えながら前半の展示を見ていた。もう少し理系が得意であれば、都市作りを学んでみたかったな。しかし海の上に都市を作るのも、ビルを際限なく複雑な構造にするのも、津波や地震がないからできるものなのではないのかなと思った。
AIは興味がある分野の1つ。芸術や倫理的な問題に関わってくると、いろいろと考えてしまうな。無機質なロボットに看取られるのは寂しいと今は思うけど、これから社会や自分の価値観も変わっていくのかもしれない。頭で考えることと情はどうしても乖離してくる。
難しく考えるのとは別で、充電中のロボットがかわいかった。日本人はロボットにも感情移入しがちと聞いたことはあるけれど、こんなん誰だってかわいく思うでしょ。家の中を着いてきたら絶対抱っこしちゃう。
他にもシェアチルドレンやAIとの暮らし、再生医療など、遅かれ早かれ議論が進んでいくであろう問題が数多く提起されていて、非常に考えさせられる時間でした。社会がどういう方向に進むとしても、自分なりの価値観や考えを確認しておくことは大事だなあと思う。哲学的な問題を考えるのは楽しいし、いずれ誰かと意見を交換しあってみたい。
美術館に3時間近くいてお腹が空いたので、お昼はグーグルマップの行きたい所リストに入れていた、六本木のシンガポール料理屋でさくっと。チキンが柔らかくて美味しかった。何ソースかわからないけど、1番右の黒いのから東南アジアみを感じました。
最近はいろんな人のツイッターやブログを読んで、行きたいと思った所をひたすらグーグルマップに登録している。東京に住んでらっしゃる方が多いので、東京のピンばっか増えていますが……。こうしておくと、この辺美味しいお店ないかな〜って探すのにとても便利。
その後は蔵前に移動してぶらぶら散歩。素敵なカフェや焼き菓子屋さんがたくさんあるエリアと聞いていたので、どこかで本が読みたいなと思ったものの、店先にまで人が並んでいる所ばかり。こういう時は東京は人が多いな〜と思ってしまう。
結局、落ち着いて過ごせそうな『蕪木』でコーヒータイム。
コーヒーとそれに合うチョコレートが一押しとのことだったので頼んだら、初めての食体験が味わえました。酸味のあるチョコを食べてからコーヒーを飲むと、コーヒー単体で飲むのとは全然違う味が口の中に広がって衝撃。奥が深そうな世界だ……。
読書をしながらゆっくりすること1時間ちょっと。友人との待ち合わせにはまだ時間があるけど、特に行きたい場所はないなあとぼんやり。お店の方が丁寧にコーヒーを淹れたり銅のポット扱ったりしているのを眺めていたら、無性にヨーロッパの古道具が見たくなってしまいました。検索するも閉店時間が迫っていたりして、行きたいなと思える店舗がなく。そういえば欲しい本があったなと取り扱い店舗に行ってみることに。
スカイツリーを横目にてくてくと歩く。大好きな青の電飾がきれい。大きい建物がいつでも見られる範囲にあるから、その点は東京がうらやましい。
結論から言うと、欲しい本は発売初日に完売していたのですが(増刷もしないということで無念極まりない)、『本を贈る』の著者の1人、橋本亮二さんの本を手に入れました。大切に読むんだ。
この後はラーメンを食べて友人と合流。
楽しい鑑賞会のお供は、『アトリエうかい』のクッキー缶にしました。見た目もかわいいし、どれを食べてもさくさくのほろほろでおいしい。素材1つ1つの主張が強くて、ジューシーだったり甘酸っぱかったり、いろんな味が楽しめるのも良かったな。
最高の夜が始まった pic.twitter.com/tTbX53CUYr
— 夕 (@yjam026) 2020年2月8日
いうて日付が変わる前に就寝したんですけども。
シンガポールからのお土産ももらった。いつもありがとね。おいしそうなお茶とコーヒーなので、お家でゆっくりするときにいただきます。
次の日起きてからもずっと鑑賞会をしていて、お腹が空いたので宅配でタイご飯。この東京滞在中、アジア料理ばっか食べてるな。独特のクセが好きなんですよね。食の好みに関してはヨーロッパ≦アジアかもしれない。
ふとした会話から猫カフェ行きたくない!?となり、勢い余って行ってきました。さっきまであんなにゴロゴロしていたのに、行動力がすごい。ずっと猫と触れ合いたかったから嬉しかった〜。おもちゃを無視していく自由さに癒やされた。やっぱり来世は日向ぼっこしながら伸び伸びできる猫がいいな。
この週末は「ここに来たからには〜するべき」ではなくて、自分の「今これがしたい」にしたがって動けたような感じがした。私にとって東京は、よその土地で観光地なんだけど、今回はまるで住んでいるかのように身軽に、行きたいと思う衝動に身を任せることができた。社会に生きている以上、いつもいつも軽やかにというわけにはいかないけれど、休日ぐらい自分の興味本位で突き進むのがいいな。来月の東京はどこに行こう。
104冊から選ぶベスト7冊2019
今年も本を読む手が止まりませんでした。
漫画も含め、読んだ冊数は全104冊。
ありがたいことに2週間×2の海外出張があったので昨年よりも数は少なめですが、その分飛行機内で映画を見られたのでそれはそれで良しかな。
以下、順不同のベスト7冊です。
2019年のベスト7
白夜行
言わずとしれた名作。ラストシーンがずっと胸に残っていて、10年ぶりくらいに再読しました。
昔読んだときより今の方が、ずっとエグくて悲しくて淋しい物語だと感じた。雪穂と亮司にとっての幸せってなんだったんだろうとずっと考えてしまった。
TOWN
名古屋で宿泊したランプライトブックスホテルの部屋にあった写真集。
プラスチックカップが道端に転がっているのを撮した1枚に、胸がぎゅっと締め付けられた。そんな些細な日常の1コマ、それもゴミが捨てられているだけの景色に目を向けて残そうという人がいること、そういう視点で世界を見てもいいのだということ。大げさですが、救われたような気がしたのでした。
裸一貫!つづ井さん
待望の新刊。
相変わらず日常を全力で、自分たちの力で楽しくさせるつづ井さんとご友人達が大好きです。どのページを読んでも元気が出てくるので、常にiPhoneのKindleアプリに入っています。
違国日記
この漫画にも胸が締め付けられた。他者のことを理解できずとも一緒にいることはできると常日ごろぼんやり思っているのですが、その思考の一部分が言語化されたなあと読んでいて思いました。理解し合えなくても誠実に向き合う努力はしていたい。
侍女の物語
近未来ディストピア小説。
ただただ面白くてぞっとした。すべての感情を抜きにして考えたら、人類が生き残るためには、この小説の世界が一つの解なんだろうなと思った。
進撃の巨人
流行に乗って無料キャンペーンで一気読みしました。
絶望からの絶望からの、更に絶望。書いているの本当に人間?って疑いたくなる程、話が進むごとに辛くなる。29巻からは電子で買ってるんですが、マーレ編ぐらいから読み直さないと話についていけなくなってきました。
本を贈る
本を作り世の中に届けることに携わっている人たちのエッセイ集。
本に生かされてきた私にとって至極の1冊。今手元にある大好きな本達が、より一層愛おしいものに感じました。Kindleを導入して電子書籍も買うようになったけど、いつまでも読み返したいものは紙の本で持っておきたいなと思うようになった。
以上、2019年のベスト7冊でした。
Kindle paperwhiteを年末に手に入れたので、2020年はもっと貪欲に本を読んでいきたいです。
2018年編はこちら。
秋の奈良ピクニック
今年は紅葉狩りの予定ないな〜と思っていたところに、奈良ブロガーのゆのじちゃんがつぶやいていた奈良ピクニック。奈良でまったりピクニック!って絶対楽しいやつだ!!と思って速攻でいいねを押しました。いつも無駄にいいね早くて怖いよねごめんね。
というわけで、11月の秋晴れの日に奈良でピクニックをしてきました。
奈良ピクニック
参加したのはこちらの企画。
秋の奈良でトキメキをさがす「kashimashi picnic」 | DEEPな「奈良旅」の情報サイト ASUNARA
おいなりさんやフィナンシェをゲットして、ならまちギャラリーへ。あ、事前にゆのちゃんがいっぱい教えてくれた美味しいもの、全然食べ尽くせてないからまた奈良行かなきゃ。
ギャラリーでやっていた展示が可愛くてね……こういう雑貨は確実に沼への入り口なので気をつけなければいけない。
プランに含まれていたカシマシグッズの中から、私はnokkonicoさんのイヤリングをいただきました。光に当たるときらきらしてかわいい!
ピクニックグッズを受け取ったらいざ奈良ピクニック!
かなり本格的なアウトドア製品を貸し出していただきました。見てください。このセット。並べるだけでこんなにおしゃれ。
ゆのちゃんが持ってきてくれたナプキンにお菓子を並べるとさらに映え。
こんなに阿修羅が多いの生まれて初めて。
おいしいコーヒーの入れ方を読みながら、コーヒー豆をごりごり。ゆったりとコーヒーを入れるの、心が落ち着く。
出来上がったコーヒーをかわいいタンブラーにいれて、おいしいおやつやお稲荷さんを食べて、後はひたすらおしゃべりタイム。
こんなきれいな紅葉の下でピクニックするの、本当に贅沢。
ゆのちゃんのこばも楽しそう。もふもふって心癒やされる。私ももふもふの子ほしいな。
ピクニックとても楽しかった〜💓青空とコーヒーと美味しいものという贅沢3点セット☺✨ https://t.co/cGeUS5PhvH
— 夕 (@yjam026) 2019年11月23日
ゆのちゃんから九州のお土産とお誕生日プレゼントもいただきました!本当にいつもありがとう!
瑜伽神社
ピクニックセットを返却した後に、ゆのちゃんに高台のある神社に連れてきてもらいました。
紅葉がちょうど見頃でした。暗い光で撮るの難しい。けど好きだな。
写真を撮るときに自分の色ってどんなんだろうって考えるようになった。
ぼけちゃったけど好きな写真。
行き着く先はコムゴン pic.twitter.com/5jVrpWNh10
— 夕 (@yjam026) 2019年11月23日
そして最後はコムゴンに。ここに通うために奈良に住みたいレベルで好き。
のんびりピクニックは最高
晴れた日に美味しい飲み物とおやつを持って、いいアウトドアグッズを使って、のんびりとおしゃべりするのはとても楽しかった。外にいるだけで開放的な気持ちになれるからかな。今回は秋だったけど、春にもまたやりたいな。ピクニック、はまりそうです。
小浜島のはいむるぶしでのんびり夏休み
毎年どこかに行きたくなる夏休み。しかし今年はまさかの全日仕事。ということで、10月に遅めの夏休みをもらって、両親と小浜島のはいむるぶしに行ってきました。
大人になって初めてのリゾートステイ、最高に贅沢な休日でした。
関西空港でおやつをゲット
関空から石垣島へ直行便で飛び、さらに石垣港から船で小浜島へ。
関空・伊丹・神戸空港限定のバトンドールがとてもおいしかった!空港で父の好物の赤福と、母と私用のちょっといいおやつを買うのが我が家の定番です。泳いで疲れた体にしみるんですよ赤福。おすすめです。
オーシャンビュープレミアルーム
エキストラベッドがちょこんとあるのが何ともかわいい。どのベッドもふかふかでよかったです。スーツケース2つ広げても余裕のある広さ。
泳いでる人がいない海が見渡せるの!テンション上がる!
ウェルカムドリンクもあったよ。
ゴルフカートで走り回る
敷地が広すぎるので、フロントやビーチへの移動はゴルフカート。普通免許があるなら運転OKだったから、1年ぶりにハンドルを握りました。あんまりスピード出ない小さな乗り物を運転するのは楽しい。うちのカートだけなぜか発車がロデオみたいな勢いで、毎回うわあってリアクション取ってました。
滞在中のご飯のこと
今回の旅行は3泊4日。その間ほぼずっとはいむるぶしにこもってました。
ビーチ近くの海CAFEが良すぎて滞在中のお昼はほぼここで。
ローストビーフバーガー。付け合わせがコーンチップな所がおしゃれ感。
沖縄といえばブルーシール。ホットミルクティーは甘々で、泳ぎ疲れた体に染み渡る。ホットチャイもスパイシーでおいしかったです。
このテントでころころしながらうたた寝するの絶対気持ちいい。私達は直接浜で見たので行きませんでしたが、夜は星CAFEになってて星も楽しめるそうです。
朝と夜はメイン棟にあるレストラン。
沖縄料理が並ぶバイキングや石垣牛のすき焼きを食べました。グルクンのみりん干しがおいしかったな〜。
朝ごはんのバイキングも日替わりでいろんな料理が出てきて、毎日飽きずに食べました。ホテルステイはどうしても朝ごはんから食べすぎてしまうけど、めちゃくちゃ泳ぐからカロリーは0です。
浜辺でまったり
この透明度!白い砂浜と青い海がどこまでも続いていて、きゅんきゅんした。夏休み期間じゃないからか、そんなに人が多くなくてのんびりできました。
遠浅の海で、潮が引いていると大人の足首くらいの深さしかなくて。ずっと浮き輪でぷかぷか浮いてました。いくつになってもこの海が好きだな。
朝焼けや星の時間もビーチにいました。
父とひたすら撮影会。よくあるカメラ向け合って撮るやつも撮った。
ハンモック気持ちよかった〜。1日寝れる。
沖縄とか阿智村とか、いろいろ星がきれいな所に行ったつもりだったけど、人生で一番きれいな星空だった。降るように、ってまさにこの状況。すごいとしか言えなかった。
感動して次の日もいそいそと見に行ったけど、月が明るくて思ったよりは見えず。
このランプがかわいくて、父と撮影会を開催してたら母が呆れてました。
別の場所から夕焼けも。こっちは遊泳禁止の場所。ここの近くには馬も飼育されていました。本当に敷地が広すぎ。
さすがに写真はないけど大浴場もオーシャンビュー。潮風を浴びながら入る露天風呂がとても気持ちよかったです。
かわいいシーサーもいっぱい
このシーサー達は時々お着替えするらしい。
小さい子たちもかわいい〜。
もはやスタンプラリー状態。シーサー好きの母が大興奮してた。
1回だけシュノーケルツアーに行ったぐらいで、後はずーーーっとホテルにこもっていたけど、とても楽しかった。
私が小さい頃からずっと、沖縄のホテルでのんびりするっていうのが我が家の旅行の定番スタイル。今回はそんな沖縄での夏休みを久しぶりに味わえてよかったな。親と一緒に行く旅行はいろんなものが見えて、大人になったからこそ味わい深い。今後も2年に1回ぐらい家族旅行ができたらいいな。
初めての海外1人旅 60kmのパリ散歩Vol.1
今年こそはやってみたいと思っていた一人海外。初めてだし、英語もそんなにできるわけでもないし、台湾あたりがいいかな〜なんて呑気に思っていたのは年始頃。
紆余曲折があり、気がつけばGWに1人でパリに行くことになりました。ちなみに5年ぶり2回目のパリです。
4泊5日で総歩行距離は60km超え(iphone調べ)。せっかくなのでゆるゆる旅行記事を書きたいと思います。
5年ぶりのパリに到着
パリに着いたのは夕方。飛行機が遅延したこともあり、出だしから少々疲れ気味。
オルリー空港からバスに乗り、モンパルナス駅へ。チケットはバス車内で買うと微妙に高いので、列に並んでいる間に係のお姉さんから買う仕組み。後から知ったけどオンラインでも買えるのね。
今回のホテルはモンパルナス駅から徒歩3分ぐらいのセントラルホテルパリ。シングルを予約していたけど、フロントのおじさんがにこにこと「グレードアップしたよ!」と。
どーん。ダブルベッドになってました。ベッドで転がるの好きだから嬉しい。デスクもあったし、最大サイズのスーツケースも広げられるし言うことなしの部屋でした。お湯もちゃんと出たよ。
この日は近くのモノプリに朝ごはんの買い出しに行き、駅で買ったサンドイッチを食べて就寝。
ミュージアムパスを入手
起きたらいい天気!早速行動を開始。
まずはメトロの切符を手に入れ、オーランジュリー美術館へ。切符は10枚券を買うと安かったのでそれにしました。1日乗り放題券でも良かったけどめちゃくちゃ歩く気だったので。
遠くにエッフェル塔!パリだー!1歩目を反対方向に踏み出すという謎の特技をこの日も発揮していたけど、エッフェル塔を見るとそんなミスも吹き飛ぶほどテンションが上がる。うろうろしたおかげで初っ端からセーヌ河沿いをぶらつくっていう、いかにもパリなことができたからよし。途中でアジア系の男性に声かけられたから、めちゃくちゃビビって全力で早歩きした。
美術館で無事ミュージアムパスをゲット(写真撮ったのは凱旋門)。滞在4日目がメーデーで美術館が軒並み閉館することもあり2日券にしました。2日間で何施設回れるかな〜。
オーランジュリー美術館
初めてのオーランジュリー美術館。モネの睡蓮のために設計されたからか映える。地中美術館の1点勝負もいいけど、部屋の四方全部モネっていうのも贅沢でいいなあ。睡蓮ってこんなにいろんな色彩の作品があるのかとびっくりした。ちょっと暗めのが好み。ジヴォルニーに行きたくなった。
こうやって模写してる人がそこら辺にいると海外の美術館だなと思う。生活の一部としてアートが根付いている感じ。そしてみんな大体上手。
オー・シャンゼリーゼしてみる
歩いても歩いてもエッフェル塔がチラ見え。パリに来たんだな〜ってじわじわ実感した。
高級ブランド街に紛れ込んだりもした。方向だけあってればいいや〜とぶらぶら。
今回は一人なのでこういう建物や町並みの写真が山ほどある。いまだに整理しきれてません。
シャンゼリゼ通りを闊歩。途中で力尽きてマクドナルドに入る。マクドはどの国で入ってもマクドだからいいよね。冒険はしたいけど安心感も大事にしていきたい。
凱旋門との再会
近づいてきましたよ!凱旋門!ここで写真撮るのわりと命がけ。
近くで見てもかっこいいな!5年前はこの道路を渡る方法がわからなくて、20分ぐらい右往左往した。さすがに今回はすんなりと地下通路への入り口を見つけました。
ミュージアムパスで登れたので、前来たときは登ってないよねと螺旋階段をひたすら上がる。高いところがあると挑戦せずにはいられない。途中から足が辛くなるも、止まれないのでどんどん登る。しかしじわじわ感じる懐かしさ……。途中でミュージアムショップ挟んでくるんだよね、そうそう。うん、見たことあるね……?
登りきったと同時にこの景色やっぱり見たことあるー!!となった。5年前に登ってた。あの時の旅行はありとあらゆる高い所に登りつくしてたのに、なんで忘れてたんだろ。でもパリ市内を一望できて気持ちがいいから良し。凱旋門を中心として四方八方に道が伸びている様子が好き。整備された街ならではのかっこよさってあるよなあ。
Vol.2に続きます。
姫路てくてく。バルセロナとハンバーガーを味わう休日
3連休の真ん中の日は何かと出かけたくなる。はしゃぎすぎてももう1日休みがあるという、実質無敵な日。なんてすてき。
今回の候補は「家から3時間圏内の場所」。鹿児島と東京で迷ったけど、考えていくうちに急遽浮上した「静かな美術館に行きたい」の欲求に素直に従い、初めての姫路に行ってきました。
姫路市立美術館
大阪駅から姫路までは電車で1時間ちょっと。意外と近くてびっくりした。
さっそく今回のお目当ての姫路市立美術館へ。
むきむき。プラド美術館にもこんな彫刻なかったっけ?
赤レンガの建物がおしゃれ。神戸以外の町もおしゃれだから兵庫はすごい。
ガウディと周辺の建築が大好きなのでこの展示をやっていると知った瞬間に行くことを決めていました。
期待していたよりも建築の展示は少なかったけども楽しかった。バルセロナという1都市に、それもスペイン内戦までの短期間で、ここまで様々な芸術家がいたというのは興味深くて勉強になった。
これを踏まえてバルセロナに行きたい。
欲しくなってしまった不和の街区のしおり。ごちゃごちゃした建物が1列に並んでいて、結果的に唯一無二の街並みを作り上げている光景がすてきな場所。
姫路城周辺
世界遺産の片隅にどローカルな動物園。少しだけパラダイスの予感がした。
チケット売場の前でひたすら熱中症にご注意下さい〜との案内が。姫路城はどうやら相当ハードな場所らしい。1人で倒れたら洒落にならんなと今回は外見を眺めるだけで。雲を背負うと途端に不穏な雰囲気になるね。
ほぼほぼ球体なのに城を乗っけてるしろまるひめ。強そう。
BAKERY 燈 LAMP
1人で行動するとお昼ご飯を忘れがち。姫路駅に戻る途中のパン屋さんにふらり。
入り口は路地を曲がった先に。
メニューを見た瞬間、パンではなくハンバーガーを食べることに決定。お腹空いてたんだな…。
まだかなーまだかなー。
10分ぐらい待って出てきたのは大きなハンバーガー。サクッとしたパンとがっつりのパティの相性が抜群で、ぺろりといただきました。本当にとてもおいしかった。
あやたかだったらそりゃ選ばれるよね。予約が空いていたなら飛び込みたかった。
滞在時間が長かったわけではないけど、自分の欲求に素直に過ごした休日だったので、とても満たされました。コンパクトな観光地はプチ現実逃避にいいのかも。次はどこに行こうかなー。
あの日の久高島
あの時の衝動はどこからきたんだろう。
大学卒業を目前に控えた2月。手帳には卒業旅行と就職準備の予定がパンパンに詰め込まれていて、余裕なんてどこにもなかった。事実、両親には「いつ引っ越すの?準備は?」とせっつかれていた。
それなのに、私は。
沖縄行きのチケットを手に関西空港に来てしまっていた。
那覇からバスに乗って船に乗って、たどり着いたのは久高島という小さな島。
ここは島全体が聖地とされている場所。昔からずっと信仰とともに暮らしている、小さくて穏やかな島。
港で神様に挨拶をしたら、レンタサイクルで島を一周する。
舗装されてない道をガタゴトと行く。浜を見つけてはしばらく海を眺めて、写真を撮って。
直前まで天気が悪かったという冬の沖縄も、なぜかこの日だけは時々青空を見せてくれた。万年雨女なのに一人旅の時だけ天気が味方する。
そう、これが初めての一人旅だった。衝動だけで来るには遠かった土地だけど、一人でどこまでいけるのか試してみたかったのかもしれないな。そのくせ慣れ親しんだ沖縄を選んだのも私らしい。冒険心と慎重さの間でいつも揺れている。
猫がいる場所はどこだっていいとこだよ。
何でうちに泊まらないの~次は電話しなよ~って言ってくれた。
長生きベンチだって。確かに心が落ち着く眺め。
人生で一番おいしかったサーターアンダギー。お土産にしたら父がとても喜んでいた。
忘れないな。
ずっとバスに揺られていた時間の少しの不安も、海を見たときの心の高鳴りも、この日頭の中でなっていた曲も。
どこにでも行けるって思ったんだ。笑ってしまうぐらい青いけど。
だからきっと大丈夫。あの日も、これからも。